BRAND STORY

ブランドストーリー

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ブランドストーリー

みらい水産の誕生は、新型コロナウイルスが世界を覆い尽くし、不確実性が支配する激動の時代に起因する。多くの事業が停滞し、未来が見通せない状況の中で、特別なマグロとの出会いがすべての始まりとなった。その卓越した品質と味わいが、新たな食文化の可能性を示し、革新的なアイディアの確立へとつながった。極上の”生”本マグロ(クロマグロ)との出会いが、みらい水産の原点となった。市場に流通するマグロの多くが冷凍である中、真に美味しい”生”本マグロの価値をより多くの人に伝えたいという一心、『美味しさの根拠まで語れるマグロを届けたい』、その信念のもと、みらい水産は誕生した。

私たちの信念とこだわり

私たちの信念とこだわり

私たちが扱うのは、冷凍に頼らず、鮮度を極めた生本マグロのみ。日本国内でも限られた産地から厳選された養殖・天然の本マグロを使用し、その持つ本来の美味しさを最大限に引き出します。私たちは、マグロの状態を見極めながら、熟成の技術を取り入れ、マグロの旨みを究極まで高めることに成功しました。これが、他にはない「生本マグロ専門店」としてのこだわりです。

みらい水産は、色々な種類の生本まぐろを取り扱う生本まぐろのセレクトショップです。特に商品に関する情報開示に関して強いこだわりを持っています。水揚げされた場所や日時は勿論の事、解体や柵取りされた日時、熟成期間などについても徹底した情報開示を行っております。一つ一つの商品にあった情報の入力と印刷、信頼出来る仕入れ業者との取引など、情報の完全透明化にはかなりの時間と労力が必要ですが、情報を開示することでお客様一人ひとりが安心し、安全な商品を購入することができます。

みらい水産では、特別な熟成庫を導入し、2年以上にわたってマグロの熟成研究に取り組んできました。ドライエイジングの高度な技術を用いることで、マグロを最も美味しい状態で提供しています。使用している特殊な熟成庫は、遠赤外線とマイナスイオンを発する装置であり、これによりマグロの表面から内部まで均一に熟成が進み、ムラのない仕上がりを実現しています。マイナスイオンが庫内のカビや菌の発生を防ぐため、非常に安全で衛生的な熟成プロセスが可能です。一般的な熟成方法(低温冷蔵庫での長期保管)とは異なり、この技術では表面を適度な温度とイオンを含んだ冷風で乾燥させることで、マグロのブロック全体が薄い保護膜に覆われ、内部の変色や油の酸化を極限まで抑制。通常の熟成では、表面が変色・酸化し廃棄される部分が多くなりますが、みらい水産の方法ではトリミング部分もペットフードなどの製品に活用可能で、無駄を出しません。さらに、この熟成によりマグロの水分が適度に抜け、低温での長期保存が実現。味わいは凝縮され、食感はねっとりとした舌触りに仕上がり、旨味と深みのある風味が特徴です。熟成生本マグロは、イートインだけでなく、店頭でも柵や刺身として販売。全国でもドライエイジングを施した生本マグロを手軽に購入できるのは、みらい水産ならではの特権と言えるでしょう。ぜひ、長年の研究と技術の結晶であるみらい水産自慢の熟成生本マグロをご堪能ください。

みらい水産では、一匹丸ごと仕入れたマグロを余すことなく活用します。フードロス削減を徹底し、通常は廃棄される内臓や骨、皮、筋なども価値ある商品へと生まれ変わります。例えば、マグロの肝臓を使ったレバーペースト、胃袋のオイル漬け、マグロの皮を活かしたオーガニックペットフードなど、さまざまな加工品を開発し、オンラインショップでも販売しています。骨を使って出汁を取り、世界初となるマグロビールも手掛けてます。一匹まるごと活かすという哲学は、生産者への敬意と、未来への責任から生まれたものです。

みらい水産では食材の本来のおいしさを何よりも大切にしています。マグロをどうやってさらに美味しく感じられるかを常に考え、何百年も続く当たり前の食べ方が本当に最善かを問い続けています。もっと美味しく食べられる調味料はないのか?そのような探求心から、決まった概念に囚われず自分たちの感覚を大切にしながら進化を遂げています。その実例の一つが、みらい水産で提供するマグロの丼ものやお寿司、巻物での味付け方法です。私たちは醤油の提供をあえて行わず、その代わりとして他では体験できない調味料、醤油麹をおすすめしています。この醤油麹はみらい水産で自家製造しており、醤油そのものの味わいを持ちながらも、強い風味を抑えたマイルドな仕上がりで、マグロ本来の旨みを損なうことなく引き立てます。多くの高級寿司店が醤油を刷毛で塗る中、私たちは醤油麹や藻塩を選択肢に加えることで、お客様自身がマグロとの最適な味わいを見つけていただけるようにしています。醤油麹の採用は、まさに”革新と伝統の融合”を象徴するみらい水産独自の取り組みです。食材の魅力を最大限に引き出し、新たな食体験を提供することを通じて、未来の食文化を切り拓いていきます。

「新しい伝統で、未来を味わう」を理念に掲げ、みらい水産は伝統を大切にしながら革新的な挑戦を続けています。古くから親しまれてきたマグロの刺身や寿司はもちろん、エスニック風の味付けや、洋食との融合など、世界の多彩な料理を取り入れた革新的なレシピを多く開発しております。異文化を取り入れた創作料理を通じて、マグロの新たな魅力を提案しています。私たちは常に食文化の未来を見据え、新しい楽しみ方を発信していきます。さらに、ワインとのペアリングを追求し、マグロのさまざまな部位と相性の良いワインを提案します。これらの取り組みを通じて、マグロの新しい可能性を広げ、未来の食文化を創っていきます。

みらい水産は、地球のみらいを真剣に考え、持続可能な社会の実現に向けてあらゆる観点から環境問題に積極的に取り組んでいます。店内では、CO2排出量の少ない鉄素材「FeLuce®︎」をカウンターや冷蔵ショーケース、照明のケーシングなどに使用し、環境に配慮した空間づくりを実現しています。また、プラスチック使用を最小限に抑え、木製や紙製の容器・包装資材を徹底的に取り入れています。

移動販売には環境負荷の少ないEV車を採用し、CO2排出を極力抑える取り組みを行っています。車両選定においてはさまざまな選択肢を検討した結果、卸売市場で荷物運搬に使われているターレットトラックに決定。環境問題への配慮はもちろんのこと、動きやすさ、話題性、そしてエンターテインメント性が今回のプロジェクトに最適であると確信しました。ターレットトラックを活用した生本マグロの小売移動販売は世界初の取り組みであり、私たちが特に楽しみにしている企画の一つです。

さらに、現在深刻な社会問題となっている食品ロスにも注目し、フードロス削減に全力で取り組んでいます。マグロの一匹まるごと活用に加え、マグロの熟成技術にも期待を寄せ、持続可能な水産資源の確保と食品ロス削減を両立させる取り組みを推進しています。養殖マグロを積極的に活用することで、天然資源を守りながら生産者を支援し、未来の水産業の持続可能性を高めていきます。

※FeLuce®︎は日本製鉄の登録商標です。

みらい水産は、長年にわたりワインの輸入・卸販売・小売販売を手がけ、ワインのプロフェッショナルとして培った経験と知識を有しています。その中で、ワインと生本マグロのマリアージュは未開拓の分野であり、無限の可能性を秘めていると考えています。一般的なセオリーに基づいたペアリングは存在するものの、実際に合わせてみなければ見えてこない味わいが多くあります。

マグロ一匹ごとに個体差があり、熟成期間や部位によっても風味は変化します。さらに、使用する醤油や調味料などの組み合わせによって、ワインとの相性は無限大に広がります。私たちはその奥深さに魅了され、日々試行錯誤を重ねながら最適なペアリングを探求しています。研究だけでなく、お客様とのコミュニケーションから得られる発見も貴重な財産です。

ワインとマグロという異なる文化をつなぎ、新たな食体験を提供すること。それが私たちの使命であり、みらい水産ならではのこだわりです。味覚の枠を超えた驚きと感動をお届けするため、これからも革新を追求していきます。